県や市で福祉事務所に配属になり,初めて生活保護の現業業務に携わることになった新任ケースワーカーの皆さまに,参考になりそうなことがらをまとめてみました。 基になっているのは私自身の経験ですが,しょせんは私一個の経験にすぎませんし,ひょっとすると,私が自身の経験を美化しすぎているかもしれません。そこは割り引いてお読みいただければと思います。 お役に立てれば幸いです。
2012年3月8日木曜日
1 生活保護の現業業務はやりがいのある仕事
● 生活保護は県(市)の行政業務の中でも独特なところがあって,直接クライアントに接するのが仕事の中核です。
この仕事は合わない人には徹底的に合いません。1年やって強く異動を希望する人もいますし,県・市の福祉事務所全体でみると,出勤拒否に陥る人が例年,数人出ると聞いたこともあります。
逆にこの仕事がいいという人も(少数ですが)います。
● 福祉については,生活保護を除いてはほぼすべての現業業務が市町村に移管されました。したがって,市においてはこれらの現業業務に携われるチャンスは多いわけですが,県の場合は,福祉事務所に唯一残された現業業務が生活保護です。
きれいごとではないドロドロした福祉の世界を直接体験できる業務は,県においては福祉事務所の生活保護と児童相談所しか残っていません。
そういう意味では,貴重な体験ができるわけです。ぜひ,直接味わってみてください。
● やりがいには事欠かないはずです。楽な仕事ではないと思いますが,その分,給料以外の報酬を多く得られる可能性がある仕事でもあります。
その報酬とは何なのか。数年間,この仕事をやってしばらくたった頃に,思いあたるエピソードをたくさん得ていることに気づくはずです。
被保護者や他機関の関係者などに腹を立てたり,どうしたらよいのかわからない事態に遭遇して落ちこんだり,ひょっとすると眠れない夜を幾晩かは過ごすことになるかもしれませんが,そうしたことも含めて,後になって振りかえると,それが報酬だったことに気づきます。
● これ以後,主に,この仕事の大変さを強調することになりますが,それに先だって,まずはこのことを申し述べておきたく思います。
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